第46回 全情連大会 ANIA宮崎大会を開催しました。
神話の舞台として知られ、多くの古墳を残す宮崎。この地では、地域の強みを生かしながら先端技術を応用することで、古きものと新しいものが共存する独自の発展を遂げています。今年度の全情連大会は、そんな宮崎を会場に開催されました。
温暖な気候と豊かな自然に恵まれたリゾート、宮崎の魅力が参加者を迎え、交流の場に華を添えました。懇親会では、フラダンスや元タカラジェンヌによる華やかなパフォーマンスが披露され、地元・雲海酒造の焼酎やワインがふるまわれる中、会話も自然と弾み、和やかな雰囲気に包まれました。歴史と未来が交差するこの地で繰り広げられた催しは、多くの笑顔と熱気に満ち、盛会のうちに終了しました。


















10月2日(木)
(1)理事会・事務局会議
理事会では、来年度の全情連大会の開催や各部会(地域格差解消研究部会、人材育成教育研究部会、政策研究部会)の今後の方向性についての審議や、各団体の活動等について、事例を交えて意見交換がなされました。また各団体から寄せられた政策要望の公開に関する報告も行われました。
(2)宮崎大会
地元の人には「ミヤカン」として親しまれている老舗の宮崎観光ホテルにて開催されました。ANIA 長谷川亘会長より開会の挨拶があり、開催にあたりご尽力いただいた宮崎県情報産業協会の皆様への謝意とともに、地域情報産業の更なる発展への期待が述べられました。続いて、一般社団法人宮崎県情報産業協会 川﨑友裕会長より歓迎のご挨拶があり、「日本のひなた」宮崎の地に全国の会員が集い、互いの絆を深める機会となることへの喜びが語られました。
ご来賓として、経済産業省 商務情報政策局 情報技術利用促進課 地域情報化人材育成推進室長・デジタル高度化推進室長 河﨑幸徳 様、総務省九州総合通信局 情報通信部 部長 徳部潔 様、宮崎県知事 河野俊嗣 様、宮崎市長 清山知憲 様より、それぞれご挨拶を賜りました。各氏からは、地域に根ざした情報産業の発展に対する期待と、DXやデジタル人材育成に向けた官民連携の重要性が強調され、参加者一同に大きな励ましとなりました。
連合会表彰では、優秀役職員表彰に一般社団法人青森県情報サービス産業協会 前副会長 井上宏 様が、最優秀経営者表彰には、一般社団法人宮崎県情報産業協会 会長 川﨑友裕 様が表彰されました。心よりお祝い申し上げます。
(3)基調講演
FPTジャパンホールディングス株式会社 取締役会長 谷原徹 様による基調講演「IT業界の変遷と将来展望」が行われ、日本の情報サービス産業の歴史的な歩みと、今後のグローバルな成長戦略について示唆に富む内容が語られました。講演では、地域の技術や知見を基盤に、日越のコラボレーションを通じて顧客に価値あるサービスを提供する取り組みや、ICT・DX推進の重要性が強調されました。また、日本国内の社会課題解決に向けた戦略的強化分野(GADAS)の事例として、カーボンニュートラルに資するサービス開発、自動車分野におけるソフトウェア化支援、老朽化システムの刷新による業務効率化、AIや半導体分野での人材育成やインフラ整備など、多岐にわたる取り組みが紹介されました。地域で培われた技術や経験を国際的に展開することで、地域産業がグローバルな成長や課題解決に貢献できることが、参加者に分かりやすく示される貴重な講演となりました。
(4)特別講演
特別講演では、元宝塚歌劇団78期生で男役として活躍され、現在は福岡を拠点に姿勢&ウォーキングレッスンスタジオ「STUDIOLINES」を主宰する穂高ゆう 様にご登壇いただきました。講演では、宝塚歌劇団で培われた厳しい訓練や規律の経験を踏まえ、宝塚のモットーである「清く正しく美しく」が日常生活やビジネスにおける心構えや立ち振る舞いにどのように応用できるかについてお話しいただきました。また、宝塚ならではの女性だけで構成される歌劇団の特徴や楽しみ方、舞台での工夫、見どころなどについても解説があり、参加者は公演の背景や役割分担を理解することで、懇親会での宝塚OGステージをより一層楽しむための知識を得ることができました。
(5)懇親会
午後5時からの懇親会ではご来賓を代表し、宮崎市議会議長 鈴木一誠 様よりご挨拶と乾杯の発声を賜りました。乾杯には、雲海酒造株式会社のご厚意により提供された「綾ワイン」が用いられ、宮崎らしい温かい雰囲気の中で交流が深まりました。また、雲海酒造様のご協力により、試飲コーナーと記念のお土産も提供され、会場は大いに賑わいました。
アトラクションでは、宮崎を拠点に活動するフラ教室「フラ ハーラウケアロハオカ ラニ」の皆様によるステージが披露され、ハワイの伝統を大切にした優雅で力強いフラダンスが5曲にわたり南国・宮崎の夜を彩りました。さらに、宝塚歌劇団OB・OGによるステージも行われ、穂高ゆう 様と湖城ゆきの 様が、宝塚を代表する曲や昭和歌謡、シャンソンなどのポピュラー楽曲を、男役・娘役ならではの演技で魅せる華やかな40分のパフォーマンスを披露しました。宝塚ならではの演出や舞台の雰囲気を間近で楽しめる貴重な時間となり、参加者は拍手と歓声でその迫力を堪能しました。
最後に、次年度開催地となる東京を代表し、モバイルコンピューティング推進コンソーシアム(MCPC)様への大会旗引継ぎが行われ、全国の仲間が再び集う日への期待の中、盛会のうちに大会初日を終えました。
10月3日(金)
(6)エクスカーション
翌日はエクスカーションが実施されました。希望者による宮崎カントリークラブでのゴルフコンペのほか、県央(綾・西都)方面への観光バスツアーが催されました。
観光コースでは、雄大な照葉樹林を見渡せる「綾の大吊橋」や、地元の手づくり特産品が並ぶ「綾てづくりほんものセンター」、焼酎文化を体験できる「雲海酒造」、そして古代ロマンを感じる「西都原考古博物館」などを巡り、宮崎の自然と文化を五感で味わう一日となりました。
途中の昼食では、地元の食材をふんだんに使った郷土料理が提供され、参加者同士の交流も一層深まりました。
南国・宮崎の温かいおもてなしに包まれた本大会は、参加者にとって忘れがたい思い出となりました。
来年の大会で、また皆様とお会いできることを楽しみにしております。
(ANIA 事務局)