2023年7月11日in岡山 DX見学会
システムエンジニアリング岡山様の計らいにより,経済産業省主催「DXセレクション2023」グランプリ受賞をはじめ,日本DX大賞(中小規模法人部門)大賞,第13回「日本でいちばん大切にしたい会社」審査委員会特別賞などを受賞されている「株式会社フジワラテクノアート」様の見学を行いました。
DX企業の見学をとおして,自社等の取り組みへのご参考にするとともに、ANIA会員の交流の格好の機会となりました。

テクノサポート岡山での事務局会議のあと,岡山市北区にある株式会社フジワラテクノアート様を訪問しました。代表取締役副社長の藤原 加奈様より,会議室にて,会社概要,事業のデジタルトランスフォーメーションの経緯にについて,スクリーンに資料を投影されながらお話をいただきました。同社は今年で 90 年を迎える歴史ある企業で,個別受注生産にて醸造機械や食品機械バイオ関連機器の設計・開発・製造・販売・据えつけおよびプラントエンジニアリングを事業とされています。
2015 年頃から経営改革をスタートさせ,提供価値や技術の棚卸しを行い,微生物の力を高度に利用するものづくり(=微生物インダストリー)をビジョンに掲げるようになったとのこと。

DX 推進委員長の頼氏(右)
掲げたビジョンの達成には,デジタル活用が必要だとの気づきから,業務改革を進められたそうです。それまで,ベテラン従業員の阿吽の呼吸や,エクセル,FAX を中心に仕事をまわしていました。そこから 2019 年に DX 推進委員会を発足。全社部門を横断して,業務プロセスを可視化し,課題を洗い出しすることからスタート。システムの全体像を構想し,必要十分な生産管理システムを導入,その後,順次導入とシステム連携を進めたそうです。

もともと女性の少ない職場でしたが,藤原恵子代表取締役社長就任後,ダイバーシティの推進に努められ,現在,DX 委員会の3分の1が女性で構成されています。健康経営やダイバーシティ推進と DX を併せて進めているところが特徴的でした。DX 推進委員長の頼氏からは,役員が率先して DX の目的を強調して推進したこと,ビジョンとのつながりや共感を大事に DX の浸透をはかったこと,システムの導入により具体的に削減された時間や効果についてご説明いただきました。
工場見学のあと,階上の社員食堂スペースにて,質疑応答を行いました。おしゃれなカフェのような雰囲気の会場で,参加者からの質問に,丁寧に答えてくださいました。
