第45回 全情連大会 ANIA山梨大会を開催しました

今年のANIA全国大会は経済産業省、総務省、デジタル庁、山梨県、甲府市に後援いただき、ベルクラシック甲府にて盛大に開催されました。山梨県での全情連大会の開催は、初めて。武田信玄公のお膝元である甲斐の国は、今や「ワイン県やまなし」として山々に囲まれた温泉、豊かなフルーツ、郷土料理などのガストロノミーとともに親しまれています。参加者は、会合の合間に会場2階で開催された物産展を訪れていました。近年の山梨は、リニア新幹線、また半導体製造や水素エネルギーなど持続可能な循環型社会のための最新技術拠点としてますます注目が高まっています。

目次

10月17日(木)

(1) 理事会・事務局会議

理事会では,ANIAの活動体制について見直し、事務局会議に加え、「地域格差解消研究部会」「人材育成教育研究部会」「政策研究部会」の3つを設置しました。政策要望の募集や、夏季に提出したパブリックコメントへの総務省の回答など政策提言に関する事柄を確認しました。デジタルな地方創生を推進する中で、地域の情報産業が、地域課題の解決においてますます重要な役割を果たすことに期待が高まっていることに意識を強めました。

(2) ANIA山梨大会

午後1時から開催された式典は、ANIA 長谷川亘会長の挨拶から始まり、大会開催の感謝の意、大会に集まってくださったご来賓や会員など参加者同士が、本大会を通じて一層の相互交流が計られることへの期待について述べられました。続いて一般社団法人山梨県情報通信業協会の長坂正彦会長より歓迎のご挨拶をいただき、ワイン県やまなしに全国から情報産業関係者が集結し交流することを歓迎され、デジタルによる地方創生の先導役として会員間の連携強化を呼びかけられました。

ご来賓として、経済産業省商務情報政策局情報技術利用促進課 地域情報化人材育成推進室長・デジタル高度化推進室長の河崎幸徳様,山梨県副知事の大久保雅直様よりご祝辞をいただきました。また、多数の皆様よりご祝電をいただきました。

情報産業の発展に寄与した者を表彰する連合会表彰式 では、一般社団法人長野県情報サービス振興協会専務理事、株式会社テクネット 代表取締役社長 渡辺周二様、株式会社デジタルアライアンス 代表取締役社長 鈴木新一様、公益社団法人埼玉県情報サービス産業協会 北島直実様の 3 名が受賞されました。おめでとうございます!

(3) 基調講演「カーボンニュートラル社会実現に向けた『やまなしモデルP2G事業』への取り組み」

山梨県企業局エネルギーシステム推進課長 宮崎 和也 様

基調講演では、「カーボンニュートラル社会実現に向けた『やまなしモデルP2G事業』への取り組み」と題して、山梨県が推進するP2G(Power to Gas)事業の概要とその可能性が紹介されました。再生可能エネルギーを利用した水素製造技術や地域資源を活用した循環型社会の構築に向けた取り組みが詳しく説明され、カーボンニュートラル社会を実現するための具体的な道筋が示されました。このような地域主導の先進的なモデルが、持続可能な未来への重要な一歩であることが強調されました。

(4) 特別講演 「戦国大名と情報戦略」 

歴史学者 平山 優 様

戦国時代の武将たちは、どのようなリスクを回避しながら情報戦略を立て、情報収集を行い、敵を欺いたり、自らを勝利に導いたのか。偽情報やセキュリティリスクといったコミュニケーション上の課題は、戦国時代にも現代と共通する側面があることが示され、歴史的な視点から情報戦略を再考する機会となりました。戦国時代の知恵に触れるとともに、現代社会への示唆を得られる貴重な講演でした。

(5) 18:30~20:20 懇親会

冒頭、日本航空高等学校の太鼓隊による、歓迎太鼓をご披露いただきました。全国一位に輝いたパワフルな演奏に、会場一同が賑わう中、懇親会が開宴しました。甲府市 市長 樋口雄一 様よりのご祝辞に続き、山梨県 DX・情報政策推進統括官 滝本勝彦 様に乾杯のご発声をいただき、豊かな郷土の発展や、地方の DX 推進への熱い思いが共有されました。懇親会中には、バンド「ビートレス」による懐かしいビートルズの名曲の演奏や山梨県の産品が当たる抽選会が開かれ、会場を盛り上げました。
最後には、来年度の全情連大会の開催地である宮崎県の紹介ビデオのあと、山梨県情報通信業協会の長坂正彦会長より宮崎県情報産業協会の川﨑友裕会長へ、ANIA 大会旗が手渡されるという恒例行事で懇親会は幕を閉じました。

10月18日(金)  エクスカーション

エクスカーションDAYは観光とゴルフのいずれかにわかれ、それぞれ希望のコースを楽しみました。観光コースでは、甲府市内から山梨と静岡の県境方面にバスで出発。新倉山浅間神社では荘厳な雰囲気のなか参拝したあと、富士急ハイランドリゾートのランチビュッフェで秋の味覚を楽しみました。たくさんの外国人観光客で賑わう、銘水の湧く「忍野八海」を訪れ、澄んだ泉に癒されました。最後にリニア見学センターに立ち寄り、超電導リニアの仕組みについて学びました。

富士桜カントリークラブコースを選択した参加者は、「フジサンケイクラシック」が開催される日本屈指のトーナメントコースを満喫しました。

本大会では山梨県情報通信業協会の方々には大変お世話になりました。素晴らしい大会が開催できましたことに感謝し,お礼申し上げます。また来年宮崎でお会いできることを楽しみにしております。

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